なぜ2回の施術が必要なのか?ArtMake
アートメイクは、なぜ施術が「2回」なのでしょうか?
それは、「表皮のターンオーバーが4~6週である」ためです。
表皮のターンオーバーが4~6週
アートメイクは、約4週間の間隔をあけて、2回の施術が基本です。なぜ、「2回」なのでしょうか?
デザインや色調の微調整のため、ということもあるのですが、それ以上に実は大きな理由があります。
それは、「表皮のターンオーバーが4~6週である」ということです。
皮膚は、表皮と真皮に分けられます。(図1)
表皮というのは、再外層のよろいのような構造で、外界に対するバリアとして働きます。真皮はコラーゲンなどが豊富で、ふっくらした柔らかさを保ちます。
表皮では、たえず細胞が分裂増殖していて、基底層から最外層の角層まで、約4~6週間かけて押し出されていきます。いわゆる「垢」は、表皮細胞が最終分化して角層となったあと、剥がれ落ちたものです。
図1
色素は角層から真皮浅層まで入る
アートメイクは、色素を針で打ち込んでいくわけですが、このとき、直後には、色素は角層から真皮浅層まで入り込みます。(図2)
図2(黒丸が色素)
薄いかさぶたが剥がれ色が薄くなる
数日すると、まず角層の色素(というよりも染色された角層)が、剥がれ落ちます。薄いかさぶたが剥がれるような感じです。そのため少し色が薄くなります。(図3)
図3
約4週間かけて表皮が入れ替わる
ついで、約4週間(刺激を受けたために若干ターンオーバーが早くなるかもしれない)かけて、表皮が入れ替わります。
すなわち表皮内に入り込んだ色素は全部取れてしまいます。真皮に入り込んだ色素のみが残ります。(図4)
図4
真皮に入り込んだ色素はそのまま
真皮は、表皮のように外に剥がれて入れ替わるということがないので、真皮に入り込んだ色素はそのまま残ります。この色素は、2~3年かけて消えていきます。
以上のような理由で、アートメイクの仕上がりというのは、色素が入った直後ではなく、約4週間経ったあとで判断しなければなりません。